morilog

東京⇒鹿児島⇒鎌倉と移住した20代男子の日々の記憶や記録、気づきをつづるブログ。

驚異のSuper Community High school シンポジウム(SCHシンポジウム)に参加して

どうもおばんです。モリモトケンタです。

2019年2月23日、24日に東北芸術工科大学で開催されたSCHシンポジウムに一人鹿児島から参加してきました。

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昨年参加したイベントで出会った学生さんの紹介で、

  • 地域×ケアの人材育成の領域にとても近いぞ?!
  • コミュニティナースの協働パートナーになるのでは?
  • 企業のコーディネートと何が違うのか?共通する点は?

という仮説や問いを持って参加してきました。

参加してみての一番の感想は、「はるばる鹿児島から参加して本当に価値のある時間だった」と感じました。

 

 

今回、2日間の機会を通じて得られた新たな気づきは、大量にありました。

  • まず今回の全ての出会いに感謝。これまで接点がなかった方々がほとんどで、知らなかったことを知れたこと。
  • 今の教育現場のリアルを教員・高校生・自治体・コーディネーターの側面から体感できて、現行の教育制度と今後変わってくる教育制度の中に地域連携が織り込まれていく流れになっていること。
  • 今回参加していたアクティブ層の高校生は本当にすごい。ひと世代上立場からは脅威とともに、彼ら彼女らの才能をどう活かしていくかに向き合う必要があると感じたこと。
  • そして芸工大生も本当に凄い。ナチュラルに場の全体設計からロジ、アイスブレイク、ファシリテーションファシリテーショングラフィックを学年を超えてチームで乗り越えていく力を持っていること。全国探してもそんな集団はないのではないかなと。その背景にこのシンポジウムがあるし、地域の戦闘力の底上げを担っている要素だとも感じた。(もちろんまだまだこれからな伸びしろも同時にあるけども。)
  • 評価システムは現状分析システムで、優劣を評価する仕組みではない。今後の取り組みをよりよくするためのフィードバックを得るためのシステムである。
  • 自分が行っている取り組みを定期的に体系立てて整理して、広く発表するプロセスは自分の取り組みが更に成長するためにも、似たような取り組みが社会に更に広がっていくためにも必要なようだと感じたこと。
  • 社会構造と社会システムを理解して、動く力点を見つけて推していく。
  • アウトカムを含むエピソードをちゃんと見せられるか。
  • 表現技術じゃなくて、ちゃんと伝わるツールとしてのデザインはとても重要な要素。(なぜあの時デザインに触れなかったのか…涙) 

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コミュニティデザイン学科生の卒業制作

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コミュニティデザイン学科の中では変態系から生態系への変化が起きているのではないか?!という仮説あり。

一方で、これまでに見れている・感じていることと合わせてるとこんなことも感じました。

  • コミュニティナースが教育コーディネーターの役割の一部を担っていく可能性があると感じたこと。(教育コーディネーターを兼ねる可能性)
  • 公共系コーディネート(生活支援・教育)と産業系コーディネート(インターン・観光・木材・6次化)という2つの大分類が考えられること。
  • 単一領域のコーディネーションでは持続可能な収益力の獲得が難しく、地域特性に合わせた複層的なコーディネーションを行うことで収益力が獲得できる=どんな街でも自立化していく可能性を感じたこと。
  • また、課題を解決するスタンス以上に課題に対応し続けることがやっぱり大切で、現状(課題)を対応するにはどの単位で向き合うことがベターなのか。単一的じゃなくって複層的な向き合い方でどう乗り越えていくのか。
  • 但し、必ずしも人を雇って事業を行う規模にしていくことが全てではなく、街の特性や行政規模、予算の決済単位に合わせた事業スタイル、例えば小さい街なら、個人事業として食えるレベル感もアリ。という見方が必要になるのでは?
  • そしてなんだかんだ、縦割りの制度になってしまった現行の法制度が続く限りは、街の中を横断しておせっかいを焼く(つぶやきを拾って焚きつける)コーディネーター的な役割は絶対に必要だ。ということ。
  • 最後に、関係するステークホルダーそれぞれの成果(アウトカム)を意識して仕事ができないコーディネーターは不要ということ。(自戒も込めて。)

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今後、地域の高校教育の中で想定されている座組


そして、今後、実際に着手できればと考えているのは、こんなことです。

  • 自分自身のコーディネーターとしてのスキルセット、マインドセットの棚卸をすることで新たな気づきに出会える⇒棚卸してみないとと気づいたこと。
  • 異なるリソースをコーディネートしているコーディネーターが集まって、コーディネートあるあるやコンピテンシーを議論する機会を作っていこうとなったこと。
  • 世の中に存在するコーディネーターという仕事を網羅して、地域特性に合わせたコーディネーションのバリエーションを深めてみること。
  • コミュニティナースの自立化の中で、コーディネーター的役割を担うのに必要な要素は何か?論点出しをすること。

 

またこれは余談ですが、「そういえば高校時代に『マイ・プロジェクト』という科目名で総合的な学習の時間を受けていたぞ?」という思い出も思い返して、当時のマイプロの時間が、地域での探求学習になっていたらとても面白かっただろうなぁ。。。ってのも感じていました。(その当時からカタリバさん、ありがとう!笑)

 

今回で第5回の開催となったSCHシンポジウム。来年の開催には関心のある人を連れて参加したいと思うので、「我こそは!」という方は、2人以上のチームでご一緒しましょう!(もちろんチャレコミ系コーディネーターも!)

 

以下、会場でリアルタイムに取られていたグラレコと関わっていたワークショップのアウトプットを貼り付けておきます。

 

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