東京対九州路線で一番安い県はどこか?~航空運賃あれこれ~
みなさま、こんばんは。モリモトケンタです。
久しぶりの更新になりますが、今日は、航空運賃にまつわる話をまとめてみました。
雑記ですので、関心のある方のみどうぞご覧ください。
東京と九州を結ぶ航空路線で一番安い県(路線)はどこなのか?
ぽろっとつぶやいたら思いのほか、反響があったネタなので、関連情報も含めてまとめてみました。
これからの東京出張や九州旅行の知恵に繋がれば幸いです。笑
結論から申しますと、東京鹿児島線が安定的に安価な金額で移動可能と見ています。
要因として、圧倒的便数を誇る福岡空港以外で就航エアラインがダントツトップの5社ということと、奄美群島からの乗り換えニーズ、比較的安価なスカイマークが4便/1日就航していることによって、他の空港より就航便数が多い+価格競争が強く出ていると考えています。
タイミングと曜日にもよりますが、片道10,000円未満から12,000円台で移動できるの九州内の他の空港ではよっぽどのことがない限りできないことかと思います。(もちろんLCCは除きます。)
まず、九州内の空港と就航しているエアラインをご紹介したいと思います。
◆九州内で東京路線がある空港
合計8つの空港が東京路線が就航しています。(離島除く)
◆東京対九州路線を就航しているエアライン
◆羽田空港発着
全日本空輸(ANA)*全空港(北九州はSFJのコードシェア)
ソラシドエア(SNA)*長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島のみ
スカイマーク(SKY)*福岡・長崎・鹿児島のみ(長崎は神戸経由)
◆成田空港発着
ジェットスタージャパン(JJP)*長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島のみ
ピーチアビエーション(APJ)*福岡のみ
春秋航空(SJO)*佐賀のみ
◆空港別に置き換えると?
九州内の8つの空港には、LCC(ローコストキャリア)3社含み合計8社のエアラインが路線を就航させています。
レガシーキャリアのJAL・ANAは全空港に就航。同じスターアライアンス陣営のソラシドエア、スターフライヤーは自社便をANAへのコードシェアで座席を提供しています。
各路線ごとに就航便数の差は当然あるので、空港ごとの1日あたりの便数を見てみましょう。
◆東京対九州路線の1日あたりの就航便数
福岡空港:62便/1日(内成田便:9便)
(内訳)JAL:17便、ANA:18便、スターフライヤー:8便
スカイマーク:10便、ジェットスター:7便、peach:2便北九州空港:16便/1日
(内訳)JAL:5便、SFJ:11便(内10便がANAへのコードシェア便)佐賀空港:6便/1日(内成田便:1便)
(内訳)ANA:5便、春秋航空:1便長崎空港:18便/1日(内成田便:1便)
(内訳)JAL:6便、ANA:4便、ソラシドエア:4便
スカイマーク:3便、ジェットスター:1便大分空港:15.5便/1日(内成田便:1.5便)
(内訳)JAL:6便、ANA:4便、ソラシドエア:4便
ジェットスター:1.5便(平日1便、土日祝2便)熊本空港:20便/1日(内成田便:2便)
(内訳)JAL:8便、ANA:5便、ソラシドエア:5便
ジェットスター:2便(平日1便、週末3便)宮崎空港:19.5便/1日(内成田便:1.5便)
(内訳)JAL:6便、ANA:5便、ソラシドエア:7便
ジェットスター:1.5便(平日1便、土日祝2便)鹿児島空港:24便/1日(内成田便:1便)
(内訳)JAL:8便、ANA:6便、ソラシドエア:5便
スカイマーク:4便、ジェットスター:1便
こう並べてみると、福岡空港が圧倒的に便数を飛ばしてますね。
福岡>>>鹿児島>熊本・宮崎>長崎>北九州・大分>佐賀
といった順になるでしょうか。
福岡便のJAL・ANAの機材はボーイング777-200,-300と大型機材での運行が多いので、1便当たりの提供座席数は他の空港を圧倒的に差をつけることとなります。(ソラシドエア、スカイマークはボーイング737-800、スターフライヤー、ジェットスター、peachはA320と1通路の小型機)
余談として、ANAでは、福岡・佐賀・北九州は同一エリアの空港として設定されていて、普通運賃での振替が効いたり、まとめて検索ができたりもします。
また福岡路線は成田の国際線接続のために成田便をJAL1便、ANA2便をそれぞれ運航しています。
改めて、航空運賃を見てみると?
そもそも航空運賃ってどう決められているかというと、各航空会社ごとに国土交通省に届け出ていて決まっています。予約システムに反映される手前に以下のような運賃表が各社存在しています。
いちいちここを見に行くことはないのですが、マニアックなこととして、一番安い便はどれだ?と探すことも可能であったりします。
ちなみに東京対九州路線の普通運賃は運行距離・運行期間(閑散期、繁忙期)によって若干の差異があります。
◆ソラシドエアの運賃を例に挙げると?
東京-鹿児島線 大人普通運賃
2018年10月28日-2018年11月30日:37,500円
2018年12月1日-2019年1月6日:40,500円
2019年1月7日-2019年2月28日:37,500円
2019年3月1日-2019年3月30日:40,500円
東京-鹿児島|区間別運賃表|ソラシドエア東京-宮崎線 大人普通運賃
2018年10月28日-2018年11月30日:34,500円
2018年12月1日-2019年1月6日:37,500円
2019年1月7日-2019年2月28日:34,500円
2019年3月1日-2019年3月30日:37,500円
東京-宮崎|区間別運賃表|ソラシドエア
という形で、年末年始の繁忙期は+3,000円、鹿児島線で+3,000円となっています。
面白いのはここからで、普通運賃から値引きがかかる早期予約割引の運賃です。
ソラシドエアの宮崎便、鹿児島便で比較すると、バーゲン75では、共に割引率は77%(?!)程度となっていますが、元の運賃が3,000円高い中でもバーゲン28では運賃が逆転しています。
ANAの運賃表でも、ANA SUPER VALUE 75は宮崎便の方が安価ですが、ANA SUPER VALUE 55からは鹿児島便の方が安価となっています。
また、九州内の各路線を見ても、便にもよりますが、片道10,000円を切る金額から販売されているのは宮崎便・鹿児島便のみとなっていることから考えると、鹿児島便は特に安価な路線であると考えられます。
https://secure.ana-g.com/anacom/cgi-bin/applicablefare/pdf/value_01w.pdf
(13-14ページ目に記載があります。)
改めて結論にはなりますが。
空港と航空会社、就航している路線、便数を整理すると、鹿児島線の特異な点が少し見えたかと思います。
故に、普通運賃は割高ではありますが、各社の割引運賃の割引率を高めに設定している関係で、他の路線より安価で移動可能になっていると考えられます。
(余談ですが、国際線の運賃表(タリフ)も詳しく見てみると面白いですよ~)
個人的には、日々恩恵にあやかりつつ、鹿児島~東京を往復させていただいています。
(ちなみに鹿児島空港は対関西で見ても安価な運賃があるので大変ありがたいです。)
心理的には九州最南端の鹿児島ということもあり、中々足が遠いかもしれませんが、これを機に遊びに来ていただく方が一人でも増えればと思います!!
お越しの際は、空から笑顔の種をまく、ソラシドエアをぜひご利用ください♪
(機内で提供されている機内誌のソラタネが素敵なのと、あごゆずスープは美味です!)